有川浩「キャロリング」を読みました
こんばんは。ここまで映画の感想を並べてきましたが、今回は変わって有川浩の小説「キャロリング」について。読んでから少し時間が経ってしまったので、軽く紹介程度に書きました。
有川浩の作品は、自分に合っているようでいつもすぐに読みきってしまうのですが、今回もところどころうるうるしながらテンポよく読むことができました。ちなみに私は有川浩の作品では、阪急電車やストーリーセラーが好みです。
この作品のあらすじはこちら↓
クリスマスに倒産が決まった子供服メーカーの社員・大和俊介。同僚で元恋人の柊子に秘かな思いを残していた。そんな二人を頼ってきたのは、会社に併設された学童に通う小学生の航平。両親の離婚を止めたいという航平の願いを叶えるため、彼らは別居中の航平の父親を訪ねることに――。逆境でもたらされる、ささやかな奇跡の連鎖を描く感動の物語。
ー幻冬舎のホームページより引用
有川浩の作品らしく、ラブ要素を混えつつ、な物語です。他の作品と比べると少し甘さ控え目な印象です。導入部分で後半の出来事を先に見せられ、そこに向かって話が進んでいきます。
導入部分が珍しく重たい場面だったので、なんだなんだ?と思いつつ読み進めましたが、読んだ後スッキリとした気持ちになれる作品でした。
「不幸の比べっこなんかしても仕方ない」という言葉。自分が不幸だからって人を傷つけていい理由にはならない。と言える大和は強いな、幸せになってほしいな、と思いました。